ビューティー資格ナビ> ペットガイド> ドッグトレーナーの仕事とは?どんな資格を持っているの?
インタビューにご協力いただいたのは
今やペットは家族の一員として、なくてはならない存在!という人がたくさんいる中、ペットの悩みを抱えている人もたくさんいます。今回は、ドッグトレーナーの鈴木浩司さんにご登場いただき、悩める皆さんに興味深いお話をしていただきます。
鈴木さんは警察犬訓練所に勤務したのち、「ドッグトレーニング アッシュ」を立ち上げました。犬をしつけることに定評があり、フリスビーなどの競技会にも多数参加しています。東日本大震災の際には災害救助犬と共に出動。最近では台湾で開催された競技会のお手伝いに参加するなど、犬と共に精力的に社会活動をしている若きドッグトレーナーです。
犬と過ごす生活の魅力や鈴木さんの犬への思いについて伺いたいと思います。
犬が大好きで動物の専門学校に入ったら毎日が楽しい学生生活になるだろうと考え、進学したのがドッグトレーナーとしての始まりでした。高校卒業後、専門学校のドッグトレーナー科に通って勉強しました。
犬に関する資格については主催する団体ごとに資格が異なります。
その協会が指定する科目をこなして、以下のような資格を取得しました。
一般的に皆さんが飼われている家庭犬を対象に行っている競技会としては、ジャパンケネルクラブが行っている「家庭犬競技会」があります。
内容は脚側行進(犬を人の左側に付かせて歩く)・招呼(犬を10m離れた所に待たせて飼い主の元に呼ぶ)・伏せ・立止などの科目を競い合います。
競技会に出ることで飼い主と犬がより密接な関係を持つことになり、犬を飼う上で良いモチベーションとなります。
シェパード犬だけの全国大会で1番を取ったときです。 そのときのペアが、屋号にもしているアッシュでした。アッシュからは訓練の楽しさや難しさなど、学んだことはたくさんあり、今でも私の中で生かされています。
ドイツの犬は日本と異なり、ほとんどの犬達が人間社会にキチンと溶け込めていました。飼い主さんのしつけに対する意識が高いのではないかと思います。
まずは犬に負担をかけず、飼い主さんと一緒に楽しめるトレーニングを目指しています。飼い主さんに分かりやすく、かつ犬にも伝わりやすいトレーニングを心がけています。
基本的には犬に問題行動が出てしまい、飼い主さんから連絡をいただくケースが多いです。ですが最近では飼い主さんの意識も変わり、問題行動が出る前のパピー(子犬)の頃からトレーニングを希望する方も増えてきています。
思い出深い事例は、劇的に変わった飼い主さんに噛み付く犬でした。10歳という高齢にも関わらず、今までまったく触れることのできなかった犬に、飼い主さんがブラッシングや抱っこしたりできるほど変わりました。
この仕事に関わって良かったと感じることはたくさんあります。その中でも一番やっていて良かったと思う瞬間は、やはり飼い主さんが喜ぶ瞬間です。
他にも癖の強い犬が人間と暮らしやすい犬になったり、頑張ってトレーニングしてきた犬が大会で良い成績を残したりするときは、やりがいのある仕事だと感じます。
犬を相手に仕事をするということは、一見楽しそうだと思うかもしれません。ですが犬も生き物です。場面場面で違った表情も見せてきますし、ふとしたときにこちらの意図しない行動をとります。そのためかなり神経をすり減らす仕事だと思います。
お客様の大切な家族を任されるということは、かなりプレッシャーがかかる仕事です。こう話すと大変と思われてしまうかもしれませんが、私はやりがいのある仕事だと思って日々過ごしています。
これからドッグトレーナーを目指そうと思っている人は、いろいろな犬のトレーニング方法があるので、自分に見合ったしつけ方を見つけていってください。
少しでも困っているのであればすぐにお近くのドッグトレーナーに相談してください。
今、トレーニングを始めればすぐに治るかもしれません!今はこれくらいのことは大丈夫と思ったり、いずれ治るだろうなどと考えていて、いつの間にか犬が飼いづらい犬になってしまっては手遅れの場合もあります。ちょっとした悩みでも早めの相談をお勧めします。
犬がストレスのない環境で過ごせることを望んでいます。トレーニングを通じて飼い主さんと犬の意思疎通ができるようになると、お互いスムーズに快適な生活を過ごせると考えています。
今後は競技会などドッグスポーツでも世界へ羽ばたけるように努力していきたいと思います。そして犬と飼い主さんがストレスのない生活を送れるようなサポートを並行して続けていきたいです。
【取材協力】
教室名:ドッグトレーニング アッシュ
講師:鈴木 浩司
住所:千葉県佐倉市上座1119
電話番号:080-2013-4541
HP:DOG TRAINING ASH